14回目の入山記です。

前回の入山記を読んで、【副怪長】から「久しぶりにアザラシの沢に行きたい。」という要望があり、
今回も新潟、【アザラシの沢】です。

今回はキャンプをしつつ、【釣り】も楽しもう、そして【駄尾】まで行ってすばらしい景色も楽しもう。
っという作戦です。

同じ【アザラシの沢】でも今回は違うルートです。
車も前回とは違う場所に止めました。

最初からものすごい【やぶこぎ】です。
【道】らしきものはあるのですが、ほとんど人が通らないのでしょうか?
私の背よりも高い草が自由気儘に成長していて、【道】らしきものを隠しつつある。 その中を歩く。

しばらく歩いて、沢に降り立った。   ちいさな沢だ。  こんなところに魚がいるのだろうか?
怪長と副怪長が竿の準備をする。

チョロチョロと流れる沢を歩き始める。
怪長の後に私、その後に子モグラ、副怪長はあちこち寄り道をしながら、歩いてくる。

ところどころ竿をだすが、12〜3センチの【ロリ】しか釣れない。


【怪長】【副怪長】の競演!!!

怪長に7寸が出た。
「もう、釣れないといけないから、写真に撮っといて。」
なんと弱気な発言。  しかし写真に納める。  その後リリース。




小さめの瀧をいくつも登って行く。
【へつり】あり、【登り】あり、【高巻き】ありと沢歩きのメニュー盛りだくさん。
なかなか楽しい。 自分もいっぱしに歩けるようになった気分になれる。
しかし・・・実際は気分だけであった。 
この後味わう疲労感が自分の未熟さをまざまざと見せつけてくれる。



右に小さな枝沢がある。  様子を見に行く【副怪長】

先の二股に分かれている場所で、なかなか来ない【副怪長】を待ちながら中休止をした。

追いついてきた【副怪長】が「モグラさん今日はどう?疲れてない?」っと。
「今日は大丈夫です。前回は最初の登山道でへばってしまいましたが、今回はあまり大きな登り下りがないせいか、まだまだ元気です。」

などと軽口をたたいていられたのはこの辺まで。  なにが大丈夫なんだか・・・。


二股から右へ進む。
土管がある。あきらかに建造物だ。
こんなところにまで人の手が入ってきている。  しかし・・・何のために・・・?

滝に出た。  魚がいるのが【怪長】【副怪長】には見えるらしい。
(私には見えない。)
【怪長】【副怪長】に言われて、子モグラが竿を出す。
・・・・・・・・・・
「かかってないか?」っと、【怪長】
「えっ?そうなんですか?  わかりません。」


そんな感じで釣り上げた岩魚は【尺1寸】  でかい! 




「まだいるから。」 と言われて私も【怪長】の竿を借りて、竿を出す。
「あそこから流れに合わせて竿をそーっと動かしていって。」
言われてた通りに餌を水に落とす。  そーっと、スーッと、「あれ???」 「かかってる???」


見事な【八寸】を釣らせていただきました。

「この上は【尺二寸】がいるんじゃない。」  【怪長】
【副怪長】が楽しそうに行く。
しかし釣果は【尺】でした。
「なんか〜、子モグラの【尺一寸】を見た後だと、【尺】が小さくみえるな〜。
これ【尺】ないかと思ったもの(笑)」



ちょっと高低差のある滝に着きました。
私と子モグラの安全のためにザイルを使うことに・・・。


ねっ、背中にザイルしょってるでしょ!

あああああああああああああザイルをつけて登る子モグラあああああああPhoto by 【副怪長】

この高さですから (^_^;)


滝が右と左に2本あるところに出た。
右の滝を登る。
更に進む。

なんか【怪長】【副怪長】が太陽の位置を見ながら話している。
何かが【変】らしい。・・・しかし私にはわからない。
方位磁石を出して、話している。・・・しかし私にはわからない。
「さっきの滝を左だったか?」
「いや、右でよかったはずだ。」
「しかし道はなかったよな。」
「たしかに通ってない。見落としたか?」
「方角はあってるはずだ。」
「このまま進もう。」


沢が、水が、ほんの少量になってきた。もう沢とは呼べない。

ここから登ろう。
斜面を登り始める。・・・しかしこの斜面・・・
地面がぬかるんでいる土のようだ。
足を踏ん張ろうとすると、グニャっと埋まりそのままズルズルと滑る。
なんともやっかいな斜面だ。
手でつかまっていなければ落ちてしまう。


かなり長い斜面だ。  さっきまで元気だと思っていた私はここで一気に体力を消耗してしまった。

途中で先に登っていた【副怪長】と子モグラが止まっている。
「どうしたの?」
【副怪長】のメガネが木に引っかかり飛んでしまったそうである。
4人で探すが、見つからない。  しかたなくあきらめて、また登る。

やっと一番上らしきところに着いた。  周りを見渡して、今度は反対側の斜面を降りる。

こちらの土も同じような状態。  降りるというよりも、滑り台に乗ってる感じ。
手でつかまりながら、滑り降りる。

私のリュックについていたビニール袋はビリビリに破けて、リュックのポケットに入れておいた飲み物はなくなっていた。


それでもなんとか下の沢に降り立った。
ここで、大休止。


すでに私の足は膝が笑い、腕は自分の意思とは関係なく勝手に動きを制限しているようだ。


沢に沿って歩く。 しかし自分の足が自分の命令を聞いてくれない。

「無理に前の人に追いつこうとしないで、自分のペースで歩いていいよ。」【副怪長】
歩きの遅い私の後ろを【副怪長】がゆっくり付いてきてくれている。

ほぼ垂直の滝に出た。この滝を降りる。

降りてみると、なんとさっき右と左に2本あった滝の左のほうだった。

【やっと、戻ってきた。】と思ったのは私と子モグラだけ。 
戻ってはいけなかったのである。
予定では【駄尾】に出て、違うルートで戻ってくるはずだった。
2人で「変だ、変だ。」と話していたのはこれだったのか・・・。

さっき沢に降り立ったときに、もう一度反対側の斜面を登り、【駄尾】を目指すべきだったのだが、
私の体力ではもう無理だと判断した【怪長】【副怪長】
【駄尾】をあきらめ帰路につくことを選んだのである。


「ここに来ると、いつもなんか道に迷うよね。前もそうだったもんな。」 【副怪長】


後は来た道を戻るわけだが・・・
毎回思うのだが、同じ道でも滝でも行きと帰りでは同じではない。(私にとってですが・・・)
行きに楽にへつれた場所でも帰りでは手が届かなかったり、足が届かなかったりしてへつれなかったりする。
そして登りより下りのが数倍難しい。 何より帰りのが疲れている。

石につまずきながら、よろよろと歩く私の後ろは【怪長】に変わっていた。



この角度で車を見ることってあまりないですよね。

いつも車止めで車を見ると、ほっとする。  無事に帰ってこられたことを確認できる。


このままいつもの市営の温泉に向かう。 至福の時間だ。


あああああああああああああああああああああああ昼間はこんなにいい天気だったのですけどね・・・あああああああああああああPhoto by 【副怪長】

予定ではこのあとテントを張って、キャンプをすることになっていたが、雲行きが怪しい。
急遽、いつもの会津の青少年センターへ向かった。(新潟のキャンプ場は満員だった。)

バーベキューでお腹を満たし、楽しい時間を過ごした。


翌朝目を覚ましたら、かなり本降りの雨だった。

バンガローに移動して正解でした。





家に帰ってから【怪長】の2000ゲラGPSロガーと【副怪長】のGPSロガーで確認したところ、
歩くはずの道を2回も横切っていたそうです。
しかし、何年も人が通らなかったのか?道が道でなくなっていたようです。
そのために【駄尾】にたどり着けなかったようです。






今年になってから、体力の低下をひしひしと感じる。
沢での歩き方に慣れるよりも、体力の低下の速度のが速い気がする。
いつまで沢に行けるだろう???
同行してくださる方の足手まといになっている自分が情けない。(鍛えねば・・・)


それでも・・・行きたい。





2010年9月11日(土)   場所  アザラシの沢   参加者  【怪長】  【副怪長】  子モグラ  モグラ ああ
今年2回目(通算14回目)の入山です。ああ




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