モグラ親子の西遊記  ≪弐≫


今日もいい天気です。  ありがたいことです。
今日は中国自動車道に乗って、【津和野】を目指します。
津和野には【太鼓谷稲成神社】という神社があって、そこは何百本もの鳥居が建っていることで有名だそうです。
ならば有名な鳥居を見学に参りましょう。


近づいてくるとなにやら朱色の列のようなものが山肌を蛇行している。
「あれが有名な鳥居じゃないの?」っと、 ≪≪保護者≫≫。
「え〜〜〜どこよ〜?・・・ん?あの小さいの???」
遠くからでは鳥居の全容は見えずに天辺の横棒だけが見える。
しかも何本も連なっているので、鳥居に見えない。とにかく行ってみよう。
駐車場に車を止めてさぁ、中へ。っとここで【油揚げと蝋燭】のセットになったものが売っている。
各自で購入して奉納できるらしい。早速購入。しかし美味しそうな油揚げだ。食べたらバチがあたるかな?

本堂の前へ・・・



どうしてこういう神社とかの朱色はこう派手なのだろうか?
いかにも「昨日塗り直しました。」っと言っているようだ。
ここは結構由緒も正しいらしい。しめ縄のりっぱなこと。ちょっと見慣れない形だと思った。
無事にお参りをして油揚げ奉納して、蝋燭台に点火していよいよ鳥居です。


「う〜〜〜ん、ここから行くのね〜。」
何本も無限に続くかのような鳥居の階段。


ず〜〜〜っと鳥居と一緒に降りていく。


ここはだれでも鳥居の奉納ができるらしい。鳥居に自分の名前を入れてもらって、この列に加えてもらえるのだ。
何本かに1本は太いものもある。
どうも大きさによって奉納額が違うらしい。普通に沢山ある小さいもので3万。
中くらいのもので10万。  大きいものだと30万。
まっ、私は眺めるだけにしておきます。


下まで降りると丁度お昼。【るるぶ】に載っていたお蕎麦やさんに入る。
特においしいというわけではないですが、他にお店がない。
観光地ではあるのでしょうが、それほど無理に開発はしてないのでしょうか?
そして津和野らしい町並みへ・・・。
ここの一角が昔の風情を残した【津和野】のようです。道路端には水路が流れ、鯉が泳いでいます。



しかしここの鯉・・・やたらデブだ!!!こんなにデブな鯉見たことない。
それに餌を買ってあげてる子供がいたが、鯉はさほど喜んでいない。
あまりに多くの観光客が餌をあげるものだから、常に満腹状態でデブになってしまったらしい。


ここの名物に【源氏巻き】という和菓子があるらしい。
どこのお土産屋を見ても必ず【源氏巻き】という看板がついている。
一軒の店で焼きたてを試食させてもらった。
まぁ、普通に美味しい。甘さも割と控えめ。私が頂いたのは1センチほどの厚さ。
実際に売っているのは20センチほどの長さ。
1センチ食べるのは丁度よいけど、20センチも買ってしまったら、なくなる前に悪くなってしまいそうだ。
これは試食だけで充分な和菓子でした。


あまりに暑いので3人でソフトクリームを買いました。


戻る道々ソフトクリームを食べながら歩いて、「あっ、この教会の中を見学したかったんだ。」


しかし手にはソフトクリーム、入れるわけもなく外から見学。
教会って一度も入ったことないんだよね〜、残念。
そして駐車場まで戻るためには・・・降りてきた鳥居の階段を登らなくてはならない。
「行きはよいよい、帰りは怖い〜♪」


長い、長すぎる階段だ。いつまでたっても上に着かない。

途中に茶店のような小さい店が・・・冷たい抹茶と書いてあったので、すぐに注文。
でも出てきたものは抹茶にお砂糖を加えて氷を入れた、甘くて生暖かい飲み物(泣)

気を取り直して、残りの階段を登ってしまおう。もう汗ダクダク。



やっとの思いで、駐車場に戻ってこれました。疲れた。

今日の日程はこれで終了、あとは湯田温泉にある宿に向かうだけです。
あ〜〜〜、はやく温泉に入りたい。


ついた宿はやはりここも旅行会社の美人なお姉さんのお勧めの宿。
まぁまぁ評判がいいらしい。
まぁ、評判が悪くても文句は言えない。新幹線とお宿とレンタカーがセットになった格安プラン。
泊まれるお宿も限定されているものから選ぶしかない。

部屋で荷物をおろして早速大浴場へ。
ここは源泉かけ流しなのは露天のみで、室内のお風呂は違う。そこが残念。
しかしジャグジーあり、サウナあり、気泡の湯あり、シャンプーもリンスインではなくちゃんとシャンプーとリンスが備え付けてある。
そして脱衣所で見つけたうれしいもの・・・それは全自動の洗濯機。
「やった〜、これでTシャツが洗濯できる」
実は今回3泊の予定でしたので、Tシャツが足りなくなる恐れがあったため、ハンガーを持ってきていたのです。
手で水洗いして干しておけばいいかな〜?なんて思って。
しかし洗濯機があるならば、利用しない手はない。
部屋に戻ると洗うTシャツを袋につめて、ルンルンで脱衣所に向かった。
今日、ソフトクリームをTシャツにこぼした人が若干1名おりましたので、洗えてよかった。
そして子モグラが喜んだのは「卓球台」。洗濯が終わるまでの間二人で卓球をしました。
待望の洗濯が終わり、部屋に戻って干していると・・・ない!あのソフトクリームのついたTシャツがない。
洗い忘れたらしい。ガ〜〜〜ン。しかたないあきらめよう。
しかしあきらめたのは間違いだった。後日痛感させられた。


食事の時間になりました。ここの食事はどうでしょうか?
それなりにおいしい。というか、割とおいしいほうだと思います。
しかし・・・ご飯が・・・旅館にありがちの小さい釜を蝋のような着火剤で炊き上げるタイプです。
食事の時間の予約は7時。空腹と頭痛で機嫌の悪い ≪≪保護者≫≫は7時に火を点けたことに余計に機嫌が悪くなった。
「7時の予約なんだから、7時に炊き上がるようにセットしてくれるべきだろう。」


食事の介助をしてくれた仲居さんに、明日の食事も今日と同じようなら先に火を点けておいて貰えないか聞いてみた。
「難しいとは思いますが、頼んでみます。私が明日も出勤かどうかわかりませんが、きちんと伝わるようにしておきます。」
「もしよろしければ白いご飯を先にお持ちするようにいたしましょうか?」
「えっ?白いご飯をいただけるのですか?」   「はい。おっしゃっていただければご用意したします。」
これは朗報です。  
白いご飯好きの ≪≪保護者≫≫は旅先ではいつも味のついたご飯しか食べられないことに、不満を感じていました。
それがなんと白いご飯を出してくれるというのです。
今日はもう食事が終わってしまったので食べられませんが、明日への希望につながります。
それに仲居さんの対応がとても親切だ。   ≪≪保護者≫≫の機嫌は一気に上昇!!!

でも、先に火を点けておいてもらうなんて無理だろうな。
こんなにお客さんがいっぱいいるのに、1組のお客さんの注文をきちんと把握していられるはずないでしょうし・・・。

それでも美味しくいただきました。ご馳走様でした。

それから夜の街へ散歩(コンビニに買出し)に出かけました。
近くで何か音がしている。そちらのほうへ行ってみると・・・【盆踊り】
お祭りの日だったのか?しかも歌が・・・人が歌っている。ラジカセなど使っていない、まさに生の歌声です。
伴奏もない太鼓と歌声だけで踊っているのです。盆踊りって本当はこうゆうものなのかもしれませんね。


お祭り好きの子モグラしばらく眺めているかと思ったら、すぐに踵を返してすたすた戻っていく。

「出店のない盆踊りなんて、近所迷惑なだけだよね!」・・・・・・・・・・おい〜〜〜 (^^;)


今日も無事に終わりました。
明日は【萩】に行きます。


モグラ親子の西 遊 記  ≪参≫ へつづく

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